どうやって女性弁護士になるの?

どうやって女性弁護士になるの?

正しい計画を立てよう

どうやって 女性弁護士になるの? その2【正しい計画を立てよう】

司法試験を受験することを決意しましたか?

決意したら次は、現在あなたがいる地点から合格するまでの道のりを想定し、正しい計画を立てましょう。

まずは、現在あなたがいる地点の把握です。これは、人によってさまざまです。

あなたが、法学部出身で、学生時代法律科目を真面目に勉強しており、卒業してからあまり年数が経っていないのであれば、司法試験の勉強にすんなり入ることができる地点にいるといえます。

反対に、非法学部出身で、学生時代法律科目を取ったことがなく、卒業してからかなり年数が経っているということであれば、司法試験勉強のスタート地点にすら立てておらず、少し準備のための勉強が必要かもしれません。

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私自身のお話をしますと、私は非法学部出身で、学部生時代に法律の授業を1つも取ったことがありませんでした。そもそも真面目な学部生でもなく…。

新卒で一般企業に入社しましたが、法務とはまったく縁のない仕事でした。一般常識もあまりなく、まさに「法律のほの字も知らない」という状態で司法試験受験を志しました。(そんな状態でなぜ?というあたりは別の機会にお話します。)

つまり私の場合、受験を決意したときの現在時点は、他の人よりもかなり手間の地点。そこから合格までの計画を立てることになりました。

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現在あなたがいる地点を把握したら、その時点から合格までの正しい計画を立てることをしましょう。

まずおすすめするのは、法科大学院や司法試験予備校のサイトに載っている合格者による体験記やインタビューを読むことです。自分に近い経歴、スタート地点の人を探して読んでみることです。少し話を盛っているかもしれませんが、その人がどういう計画を立てて何年かけて合格したのかを自分に当てはめて見るのが良いと思います。

もし身近に合格者がいるのであれば、相談に乗ってもらうのももちろんよいですが、その人と自分のスタート地点が全然違うと計画立案にはあまり役立ちません。(河野玄斗さんという、東大理Ⅲ在学中に司法試験に受かった有名な人がいますが、彼は司法試験の勉強は半年くらいとのことです。彼の話を聞いても、あまりにスタート地点が違いすぎて合格のイメージはつきませんよね。)

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法科大学院ルートの場合、計画はこのようになります。

【現在地点→法科大学院受験→法科大学院1年目→2年目(→3年目)→司法試験受験→合格!】

あなたの置かれた現在地点によっては、法科大学院受験の前に少し勉強の期間を設けたほうがよいかもしれません。法科大学院も、2年コースではなく3年コースのほうがよいかもしれません。難関国立大学に合格したことがあるなど複数科目を同時並行して勉強した経験の有無、そもそもの自分の作業効率の良さ、家庭の状況などを踏まえて、司法試験の合格まで何年計画でいくのか、大まかな計画を立てます。

Google SheetやExcelをつかって時系列にやること・ゴールを可視化する方法がおすすめです。。その際、たとえ本試験受験が4年後だとしても、そこまで「あと何日」というように数字が表示されるようにします。時間軸を可視化することで、1日1日がどれほど貴重で無駄にできないか、毎日少しずつ前に進んでいるか、ノルマを達成できているかを自分で確認できる効果があります。

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ここで、計画を立てるにあたって注意点が2つあります。

1つ目は、走り出したら合格まで勢いよく走り続けるような計画を立てることです。

司法試験は科目数が多くやるべきことが多いので、自分に甘い人は長期計画を立てがちです。法科大学院を修了しても、すぐに司法試験を受験せず「もっと実力がついてから受験する」といって少しインターバルを設ける人がいます。しかし、そういった行為は中だるみにつながり、合格可能性を下げるだけです。受験を決意した瞬間から合格までは一定の熱量で休みなく駆け抜けなければいけません。

注意点の2つ目は、必ず1回で合格するような計画を立てることです。

試験制度としては最大で5回受験できることになっていますが、だからといって、5回以内に合格する計画を立てることはしないでください。あなたが5回目で受かるということは、今から法科大学院を受験し、法科大学院に2年通ったとして、合格は7、8年後ということです。一般論として、7年8年もの長い期間モチベーションを高いまま維持するのは難しいです。実際、合格者の平均受験回数は2回以下と言われています。圧倒的多数が1回目か2回目の受験で合格しているということです。自分に甘めの、ゆるい長期計画は合格可能性を下げるのです。1回目で合格する目標で計画を立てましょう。

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